「よい祈り」のもたらす脳科学的な幸福効果!中野信子『脳科学者からみた「祈り」』【書評69歩目】

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「祈り」というと、どのようなイメージを持ちますか?

厳かで、神聖なイメージ?

ちょっと敷居が高いように感じる人もいるかもしれません。

でも、もっと身近なことだと思うんです。

大切な人にいつも笑っていてほしいと思うのも、良いことがたくさん自分に起こってほしいと思うのも「祈り」ですよね。

「祈り」というと精神論的な気がしますが、科学的に見るとどうなんでしょう??



私は今年から脳科学に興味を持ち始めたのですが、脳科学って私たちの心や生活、生き方・あり方と密接に関係しているな~と感じるんです。



生きるなら、「幸福に生きたい」とみんなが思いますよね。

もちろん自分も、大切な人にも、幸福に生きてもらいたい。



そこで今回この記事では、潮出版社 中野信子『脳科学者からみた「祈り」』(2011年)から、脳科学者がみる「祈り」とはどのようなものなのか掘り下げて、生き方や幸福について考えていきたいと思います。

脳科学からみた「祈り」 [ 中野信子 ]
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脳科学なんて難しそう…と身構えてしまった人も、大丈夫です。

この記事では難しい用語などは極力使わないようにします。

とは言っても、本書でもそのような難解な話はないので、とても読みやすいですよ。



ぜひ最後まで記事を読んで、「祈り」とは? 幸福とは?

あらためて自分に問いかけてみてください♪

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ネガティブな祈りとポジティブな祈りの大きな違い

人の不幸を願うようなネガティブな祈りの場合、自分自身に悪影響を及ぼすことがわかっています。

その逆のポジティブな祈りの場合は、多幸感や快感を感じるだけでなく、脳が活性化され、体の免疫力が上がるなど良いことがたくさんあります!



なぜなら、脳内でこのような動きが起こるからです。

人間の脳には自分の行動が「良い行動」なのか「悪い行動」なのか判断する機能が備わっています。

誰かに対して、怒りや妬み、恐れや不安といったネガティブなことを感じるのは社会的に「あまりよくないこと」であると自分の脳はわかっていて、ストレス物質を分泌してしまいます!

ストレス物質コルチゾール」:過剰に分泌されると、記憶にとって重要な「海馬」を委縮させてしまう。

つまり、ストレス物質が過剰に分泌されることで、自分自身にも悪影響が出て「人を呪わば穴二つ」になってしまうんです。



その逆に、ポジティブな祈りの場合には「脳内快感物質」と呼ばれる物質が分泌されます。

脳内快感物質ベータ・エンドルフィン」:脳を活性化させ、体の免疫力を高めて病気の予防をし、記憶力と集中力が増す。

「祈り」とは、精神論的なものだけでなく、脳内の分泌物にも影響を与えることがわかっているんですね。

このことを知ったら、もう人を呪うようなネガティブな祈りはできませんね。

ポジティブな祈りはただ幸せな気分になるだけでなく、私たちの健康のためにもいいんですね。

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祈りで「展望的記憶」を強化し、いきいきと生きる

「よい祈り」は生き方に深い影響を与える「展望的記憶」の強化にも役立ちます。

「展望的記憶」とは、未来の予定を記憶したり、未来の姿を思い描き、目標設定をするものです。

明日は中野さんと13時に待ち合わせてランチをする

というのも「展望的記憶」ですし、

3年後には司法試験に合格して、家族を安心させる!

20年後には子どもも大きくなっているから、夫婦2人でのんびり世界旅行したいなぁ

と、「こうなりたい!」と思うのも「展望的記憶」の一部です。

「よい祈り」をしたときに分泌される脳内快感物質(ベータ・エンドルフィンやオキシトシン)は、記憶力の向上に結びつきます。

このことで、展望的記憶も強化されるのです。



「祈り」とは、未来に向けて「こうなってほしい」と願うことです。

すでに終わっていて、変えられない過去に向けて祈ってもしかたがないからです。

「祈り」は「未来をより良くしよう」という営みなので、祈ることで展望的記憶(目標設定)を強化していくことができます。

日常的に祈り、未来に想いを馳せている人ほど、展望的記憶をしっかり持っていきいきとした毎日を送ることができています。



未来に対してヴィジョンをしっかり持ち、希望を持って人生を楽しく歩んでいけるのも、「展望的記憶」の能力があればこそです!

その「展望的記憶」の強化に「よい祈り」を活用しましょう。

脳はすぐには変われない

しかし、脳の仕組みから考えれば、ふだん「祈る」という行為を
していない人が一時的に猛然と祈ったとしても、そのことで脳に変
化を及ぼすとは考えにくいのです。
54・55ページより引用

このことは、脳以外のことでも簡単に想像できます。

例えば、筋トレ。

よーし!ムッキムキになるぞ!

と決めて、猛然と筋トレに励んだとしても、1日では結果は出ませんよね?

脳細胞を育てるのは、筋トレをするのと同じようなものだそうです。

毎日コツコツ少しずつ鍛えていくことで、成長していきます。

また、これも筋トレと同じことですが、負荷が高すぎても低すぎても成長できません。

自分で「これくらいはできるかな」と思うレベルより少しだけ上を目指しながらかけることで脳は少しずつ成長していきます。



脳細胞にプラスの変化を起こすには、ある程度の時間はかかると思ったほうがいいですね。

人間の細胞が入れ替わるまでには、3ヵ月程度かかると言われています。

なので、祈りも3ヵ月をひとつの目安として継続してみるのがいいでしょう。

まとめ

脳はすぐには変われません。

「よい祈り」は少しずつ毎日継続することが大切です。

祈りは惰性になりやすい

脳は「怠け者」で、「考えなくてもできること」をなるべく増やそうとします。

なので、「祈り」が「惰性」になってしまいやすい!



なぜなら脳は「ルーティン化(パターン化・単調化)志向」の性質を持っているからなんです。



例えば、朝起きてパジャマを脱いで服に着替える、歯磨きをする…などのいつも決まった一連の動きはわざわざ脳を回転させながらやっているわけではないんです。

「今日はどんな手順で、こうやってああやって歯を磨いて…」などは考えず、無意識のうちにやっているんです。

これは脳の「ルーティン化志向」のおかげです。



形だけの「祈り」をするだけなら、簡単です。

でも、脳にポジティブな影響を与えるための「祈り」を行うためには、集中して行うことが大切です。

「いつも祈るって決めたから、とりあえず祈る・なんとなく祈る」とならないようにしましょうね。

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脳科学者からみた「祈り」 :まとめ

潮出版社 中野信子『脳科学者からみた「祈り」』(2011年)いかがでしたか?

脳科学からみた「祈り」 [ 中野信子 ]
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本書は上記以外にも

  • 幸福感を科学的に測るには?
  • 利他行動は、脳にとって「快感」でもある
  • 祈りがもたらす鮮烈な幸福感
  • 困難を乗り越える達成感を、脳は喜ぶ
  • 対話こそ、脳を育てる最高の「刺激」
  • 何歳になっても、人は変われる
  • 学びつづけ、成長しつづける幸福

などなど、幸福についてさらに考えることのできる目からウロコの情報が満載です。

  • 脳科学に興味を持った人
  • 人生の幸せを願う人
  • もっと充実した人生を送りたい人

にオススメの1冊です。

気になったら、ぜひ本書を購入して読んでみてくださいね!

こたくんファミリー
こたくんファミリー

最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました!

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この記事を書いた人は・・・
こたママ

30歳、ブログ運営で収入を得たい!専業主婦です。

お花が咲いたま♪埼玉県に同学年29歳の夫と、9歳の愛犬と一緒に住んでいます。
現在結婚1年目、大好きな夫と甘えんぼの愛犬と少しも離れずに生活したくてブログ運営をはじめました。
外で雇われずに2人と1匹、生活できるかな?

何度も同じ本を繰り返し読む読書が大好きです。
犬の鳴き声「わん」と私がブログを書く原動力となっている本(BOOK)を組み合わせて「わんブック」と名付けました。
共立女子短期大学卒業。

軽度うつを経験し文章から離れていた時期もありましたが、やっぱり文章を読むのも書くのも好きで、ブログ運営を毎日楽しんでいます。

2019年6月 わんブック運営開始

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