燃えつきるまで【書評】

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書名:燃えつきるまで

著者:唯川恵

出版社:幻冬社

内容説明:恋も仕事も順調に過ごしていた31歳の主人公・怜子。

5年付き合い、当然結婚すると思っていた恋人・耕一郎から突然別れを告げられ、怜子は酷く苦しむ。

青天の霹靂、更に追い打ちをかけるように耕一郎には新しい恋人が。

ドン底と思われるような状態から、清々しく新しい怜子に再生していく失恋小説。

内容説明:恋も仕事も順調に過ごしていた31歳の主人公・怜子。

5年付き合い、当然結婚すると思っていた恋人・耕一郎から突然別れを告げられ、怜子は酷く苦しむ。

青天の霹靂、更に追い打ちをかけるように耕一郎には新しい恋人が。

ドン底と思われるような状態から、清々しく新しい怜子に再生していく失恋小説。

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愛・・・嫉妬、憎しみ、執着

 あの女に渡したくない、という気持ちは激しく存在している。耕一郎だけが幸せになあるのは許せない。五年の月日をなかったことにされるのは腹立たしくてならない。あるのは、たぶん、愛なんてものからはかけ離れた嫉妬や憎しみや執着だ。

2002年 幻冬舎出版 唯川恵『燃えつきるまで』256Pより引用

書名の「燃えつきるまで」がよく表されている文章だと思います。

耕一郎を愛していた、それは絶対に確かなはずなのに。

怜子はその愛が、愛とはかけ離れたところに走り出してしまったことを自分で怖く感じているのではないでしょうか。

「どうして自分だけがこんな目に」

「裏切られた」

別れを告げられると、どうして人はそんな風に思ってしまうのでしょう。

今までの五年間の月日が一瞬で無駄な時間や、つらい時間になってしまうのはどうしてでしょう。

何でもない人間だからこそ、頑張る

 「私ね、やっぱり少し思い上がっていたんだと思う。頑張れば、すべてのことは報われると思ってた。でも、そうじゃなかった。頑張っても仕事は失敗するし、失恋して我を忘れることもあるのね。自分が特別でも何でもない人間だってことを痛感したわ。でもね、だからこそ、やっぱり頑張るしかないんだっていう気もしてるの」

2002年 幻冬舎出版 唯川恵『燃えつきるまで』297Pより引用

怜子は暗にリストラを勧める人事異動を言い渡されます。

引継ぎの終わった日の帰り、ずっと怜子のことを慕ってくれていた職場の後輩と一緒に食事をするシーンです。

頑張ればなんとかなる、昔からよく「頑張れ」って掛け声もあるし、頑張ったら頑張った分、良い思いをしたい。

そう思いたいけれど…実際はそうじゃないことって多々ありますよね。

自分だけがいつも良い思いをすることができるわけじゃない。

でもそれって、いつも自分ばかりがつらい目に合うわけでもないことと同義だといたいから…やっぱり頑張り続けなきゃいけないんだね、と言ってくれているように感じました。

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まとめ

失恋はとてもとてもつらいもの。

でも、自分を成長させてくれるもの。

ありきたりな言葉だけど、そう思います。

怜子の失恋体験を追うに連れて、私たちの気持ちまで再生していく爽快さがあります。

自分が手痛い失恋を受けるのはつらいけれど、失恋って悪いだけのものじゃないんだよ、と思えるような作品です。

この記事を書いた人は・・・
こたママ

30歳、ブログ運営で収入を得たい!専業主婦です。

お花が咲いたま♪埼玉県に同学年29歳の夫と、9歳の愛犬と一緒に住んでいます。
現在結婚1年目、大好きな夫と甘えんぼの愛犬と少しも離れずに生活したくてブログ運営をはじめました。
外で雇われずに2人と1匹、生活できるかな?

何度も同じ本を繰り返し読む読書が大好きです。
犬の鳴き声「わん」と私がブログを書く原動力となっている本(BOOK)を組み合わせて「わんブック」と名付けました。
共立女子短期大学卒業。

軽度うつを経験し文章から離れていた時期もありましたが、やっぱり文章を読むのも書くのも好きで、ブログ運営を毎日楽しんでいます。

2019年6月 わんブック運営開始

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